【探究学習レポート】子どもたちのアイデアが商品化!?「つくって、伝える、わくわくラボ」3日間の挑戦!
カテゴリー: 探究学習プロジェクト
「スターAI情報塾」と「はたらく部」のコラボから生まれた、新しい学びのプログラム「探究学習プロジェクト」。子どもたちの「知りたい」「つくりたい」「伝えたい」という想いをカタチにする第一弾企画「つくって、伝える、わくわくラボ」が、この夏ついに開催されました!
この記事では、3日間にわたる学びの流れや、参加した生徒たちが実際に制作したオリジナル作品をレポートします。
探究学習プロジェクトとは?
「探究学習プロジェクト」は、スターAI情報塾と、社会のリアルな仕事を学ぶ「はたらく部」の共同企画として誕生しました。インターネットやAIを活用しながら、自分で情報を集め、仲間と意見を交わし、アイデアを形にして発表する。そんな“本気のものづくり”を体験できる特別授業です。
DAY1 ミッション発表!モノづくりの姿勢を学ぶ!
1.ミッションに取り組むメンバーのチーム分けと自己紹介!

第1回の授業のはじめに行ったのは、これから一緒にものづくりに挑戦する生徒たちのチーム分けと自己紹介。これからどんな仲間と、どんなアイデアを話し合い、どんな作品をつくっていくのか──。生徒たちはドキドキしながらも、まるで社会人の会議のようにZoomを通じて活発にコミュニケーションを取り合っていきました。
2.担当講師からのミッション発表とつくりかたのヒントを解説!
メンバー同士の顔合わせや簡単なウオーミングアップを終えると、さっそく今回のミッションの発表です!

チーム紹介とウォーミングアップを終えると、いよいよ今回のミッションが発表されました。テーマはずばり、「自分たちのアイデアを形にして、実際に販売するまでのプロセスを体験すること」。
講師からは、ものづくりに大切な考え方や、アイデアをまとめるためのヒントが紹介されました。生徒たちはスライドを見つめながら真剣な表情で耳を傾け、オリジナル商品を考えるための視点やワークシートの使い方を学んでいました。
ヒントその1「モノであふれる今の時代に、選ばれる商品とは?」
実際に販売されている商品を例に、オリジナル商品を考える際の流れや着眼点をまとめたスライドが紹介されました。スライドが進むにつれて、生徒たち徐々に真剣な表情へと変わっていきます。

それもそのはず!講師が解説したのは、大人顔負けの“商品開発プロセス”そのもの。スターバックスやバルミューダなど、独自の戦略で人気を集めるブランドを取り上げながら、「なぜ売れるのか」「選ばれる商品の共通点は何か」といった視点を紹介しました。
ヒントその2「AIを活用したアイデアの膨らませ方とワークシートのまとめ方」
続いて、ChatGPTなどの生成AIを活用してアイデアを膨らませる方法が紹介されました。講師が実際の使い方を見せながら、どのようにAIを使えば発想を広げられるのか、また考えを整理してワークシートにまとめるコツを解説。
最初は少し戸惑っていた生徒たちも、進め方が理解できると表情がやわらぎ、「これならできそう!」と前向きな雰囲気に。AIをうまく活用することで、自分の考えをより豊かに膨らませられることを実感したようでした!

最後に次の授業までにワークシートへアイデアやラフスケッチを記録するという課題と、今回使用する「Canva」というデザインソフトを紹介したところで初回の授業は終了となりました!
DAY2 アイデアを形に!ひたすら制作する
1.ひたすらつくる!デザインツールの紹介と操作方法の解説!
第2回の授業では実際に自分が考えた企画やアイデアを形にする作業へと進んでいきます。まずは今回の授業で使用するデザインソフト「Canva」の基本操作やデザインのポイントを学習。

ツールやソフトの使い方については、さすが物心ついた頃からゲームやパソコン、スマホなどのデバイスに慣れ親しんだ世代だけあって、見る見るうちにツールを使いこなしていく姿が印象的でした!
2.「作ったもの、いくらで売る?」を考えよう!
自分のアイデアを形にする楽しさを体感したところで、またまた講義は難しい領域に。。。第2回の後半では「実際につくったものをいくらで売るか?」という大人顔負けの難題に取り組んでもらいます!

講師からは、原価と利益の関係性、価格を決める際の考え方、そして似た商品の価格リサーチの方法などが紹介されました。
生徒たちは、思い通りの価格で売ることの難しさや市場の現実に触れながら、ものづくりと販売をつなぐ“マーケティング”の世界に足を踏み入れていきます。少しだけリアルなビジネス世界をのぞいたところで、第2回の授業は終了です。
いよいよ次回は最終回!ここまでの作品の発表と出品へと進んでいきます!
DAY3 制作したオリジナルグッズを発表〜そして出品へ!
1.ついにそれぞれの制作物を発表!
第3回のメインテーマはズバリ「プレゼン」です!
ここまでにそれぞれが考え、デザインしてきた企画や作品を、チームごとにオンライン上で発表。さらに講師や他の生徒からの感想・意見を受けながら、アイデアの改善点を話し合い、より完成度の高い形へとブラッシュアップ。実際に出品できるレベルを目指しながら、学びの集大成となる発表時間となりました。

2.生徒たちの作品をリアル通販サイト「SUZURI」で販売!
今回の授業では実際にオンラインショップでオリジナル作品を出品することまでがミッション!
オリジナルのデザインやイラストをTシャツやスマホに印刷して販売できる「SUZURI」というサービスを使って、生徒たちが作成した作品を出品するまでの流れが解説されました。

実際にSUZURIに出品されている商品はこちら!
※SUZURIへの商品の出品・管理は運営スタッフが行っています。また、収益全額は⽇本国内の子ども支援に特化して活動する「認定NPO法人キッズドア」に寄付されます。
もちろん実際の商品の登録や管理は運営スタッフが担当していますが、参加した生徒たちは自分たちのつくった作品が本当にインターネットで販売されている様子を見て大感動!

なかには実際に商品を購入してくれた生徒さんもいて、担当講師や運営スタッフともども、ここまでの苦労を思い浮かべながら、感慨深い時間を過ごすことができました!
探究学習プロジェクト今後の展開
「スターAI情報塾」と「はたらく部」が行う探究学習プロジェクトでは、これからもさまざまな体験プログラムを展開していく予定です。

これらのプログラムは、文部科学省が推奨する探究型学習の4つのプロセス「課題設定 → 情報収集 → 整理・分析 → まとめ・表現」に沿って進められており、生徒一人ひとりが主体的に学びに向き合えるよう設計されています。
自分で課題を見つけ、調べ、考え、発信するという流れを通して、実社会にも通じる「生きる力」や「考える力」を育むことができます。さらに、得た知識を比較・分析して自分なりに整理することで、単なる暗記にとどまらず、“使える知識”として活かす力や論理的に考える力も自然と身についていきます。
今後どんな新しい学びが生まれるのか、探究学習プロジェクトの今後の展開にもどうぞご期待ください!


